しゃらくせぇわ!(洒落臭い)
何言っとるっ!

これが口癖だった。
この言葉で多くの夢が打ち砕かれ、ささやかな楽しみを奪われた。

今にも切れてしまいそうな細い糸を母が必死に繋げていた父と子。
母の死とともに、会うこともなくなり、彼是8年。

9月初旬、一通の手紙が届いた。
父の訃報と告別式の日程が事務的にワープロで打たれていた。

今年は「親ガチャ」という言葉が流行ったが、どんな親でも親は親。
貴方は今ごろ地獄を彷徨ってるだろうけど、親不孝な息子も天国に行けるなんて思ってないさ。

なあオヤジさん、もしも地獄で会ったら、そん時は一杯やろうよ?

そんなことで、新年のご挨拶は控えさせていただきます。
どちら様も良い年をお迎えください。

❏ 歓喜の鐘 (Kanki no kane) 
 ”Bell of Joy”
 久国寺(名古屋市北区)にある
 岡本太郎作の梵鐘。