連休中の夕刻、徳川園界隈を散歩した。
この日の昼間は夏日だった。

徳川園黒門(とくがわえんくろもん)

徳川園の西に開く黒塗りの木割の太い薬医門。旧尾張徳川家大曽根邸の表門として風格のある趣を持つ。

概要:木造、瓦葺、間口3.6m、潜戸付、建設年代 明治32年(1899)徳川園の西に開く黒塗りの旧尾張徳川家大曽根邸の表門で、木割の太い強固な趣を持つ薬医門である。
屋根は切妻造の本瓦葺で軒は二軒(ふたのき)疎(まばら)垂木(たるき)とし、鬼板獅子口棟瓦積で破風の拝みを猪の目懸魚(げぎょ)で飾る。
獅子口や降棟(くだりむね)・隅巴・軒巴は三つ葉葵紋の瓦とし、留蓋に亀をのせている。
妻側は男梁の両脇に大瓶束を立て、その上に虹梁(こうりょう)を載せ大瓶束が棟木を受ける。
装飾は極めて謙虚で、繰形や絵様はつけておらず寺院の総門とは異なる豪壮な大名屋敷の様相を見せている。

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徳川園塀(とくがわえんへい)

徳川園の外周に位置する木造の塀。創建時の姿を示し、周辺建物の歴史的景観を整えている。

概要:木造、瓦葺、総延長84m、潜戸付、建築年代 明治33年頃/平成16年改修

黒門脇の塀は桟瓦葺、下見板張である。黒門の両袖につき、黒門の正面向かって右側には通用門を付け、左側は徳川園内にある蘇山荘の西入口まで伸びている。
西北傾斜地の塀は、桟瓦葺、縦板下見板張であり、階段状に3間幅で設置している。

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