夏の終わりに予約しておいた本が満月のハロウィンの夜に届いた。
「こんな」ではなく、「この」コンセプトの本を探していた。

『日本製』・・・なぜ誰も書こうとしなかったのだろう?
身の回りは外国製品で満たされ、もはや日本製にこだわる必要もなく、こだわれば不便な=モノがない生活を強いられるかもしれない。

なにも私は日本製至上主義ではない。
ただ、日本の風土、日本の材料で、日本人の手によって作られたモノを知りたい、ふれたい。その一心なのだ。

今年の春ごろに出版されたことを知った。
人気者が書いた本ゆえ、売れ行きは好調だったようだ。
「書店に行くことがあればちょっと手に取ってみよう」くらいに考えていた。
後日、彼の訃報にふれることになり、いよいよ入手困難になってしまった。



手元に届き、東海圏の部分を読んでみたが、若者らしい視点で、しかし情熱的に、しっかりとした文章で書かれていた。

この本はこれからも彼のファンの多くが買い求めるだろう。
でも、私と同じ想いの方にも広く読んでいただきたい。
そして、私なりに新たな日本製を探していきたいと思う。

三浦春馬君のご冥福をお祈りします